偽ECサイトを試してみた!騙されないために気を付けることとは?

毎日インターネットを利用して、買い物やSNS、ソフトウェアの利用など様々な恩恵を受けている私たちですが、そんな日常的にもたくさんのリスクが潜んでいます。

今回は、偽のECサイトで商品を購入するとどうなるのか?を試してみた結果をご紹介します。

偽のECサイトは近年話題になっています。
では、人はどのように偽サイトにたどり着き、購入してしまうのでしょうか。

主な誘導方法は、SNSのリンクやWeb検索の結果に出たスポンサー広告、バナー広告をクリックした場合です。何か欲しいものを購入しようとしてWebで検索したり、SNSで探される方は多いのではないでしょうか。

目次

偽のECサイトの外観をチェック

今回試しに訪問した偽サイトは、一見すると普通のECサイト。

ロゴの名前で検索すると、本当に存在するブランドで、正規の公式サイトと企業が存在していました。本物のブランドとまったく同じロゴを使って模倣している偽サイトのようです。

URLをチェック

URLをチェックしてみましょう(一部を黒塗りしています)。ブランド名や会社名とは関係のない、文字列が並んでいました。

URLまでしっかりチェックしているという方はあまり多くないかもしれません。また、モバイルでアクセスした場合は、そのままではURLが見えない場合もあります。今回のように実際に存在するブランドや企業名を騙っていることも多く、ページだけでは判断できない場合があります。念のためURLをチェックすることを強く推奨します。

なお、以前は証明書の警告メッセージが出ると危険とも言われていましたが、このサイトでは警告メッセージは出ていませんでした。
確認したところ、誰でも取得できる無料の証明書が利用されていました。なお、無料の証明書でもブラウザでは警告メッセージは表示されません。「証明書は有効です」と記載されていても、安心しないように。

会社概要ページを確認

会社概要のページを確認すると、「メールアドレス」と「ホームページ」のドメインが異なっていました。これも怪しいポイントです。

なお、商品の写真は背景などに違和感があるものの、枚数も豊富で、販売価格はかなり安く設定されていました。購入者の興味を引くために、かなり安い価格設定になっていることも多いようです。

偽ECサイトの商品一覧ページ

購入手続きをしてみた

一時的に取得したメールアドレスで、購入手続きを進めてみました。

支払い方法にカードが指定されていますが、カード番号の入力はありませんでした。とりあえず必要な情報を入力して送信してみました。入力時のプレースホルダーの住所など、怪しさ満点です。

送信すると、送信完了画面には、振込先を案内するとのこと。入力時はカード払いとありましたが、ではないようです。

このあと届いたメールにも、振込先を追ってメールする旨が記載されていました。これは偽ECサイトではよくあるパターンです。今回試したのはここまでですが、届いた振込先が個人名になっている場合もよくあります。

知らずに振り込んでしまい、商品が届かず発覚することも多いようです。

また、クレジットカード番号を入力させて情報を盗み、そのクレジットカードを不正利用する、という手口も確認されています。カード払いできたとしても安全とは限りません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自分だけは大丈夫と思っていても、知らず知らずのうちに騙されていることはあるものです。気づかずにクレジットカードが使い続けられており、明細が来て気付いた、という方もいらっしゃるようです。

以下にECサイトで購入する際の注意点をまとめました。ご参考になれば幸いです。

  • URLを確認する
    意味のない文字列やブランドなどと無関係な場合は要注意です。
  • 会社情報を確認する
    会社情報や連絡先に怪しいところがないか確認しましょう。メールアドレスとサイトのドメインが異なる場合は要注意です。
  • 支払先方法や支払い先は不自然ではないか
    今回のように、カードでの支払いが可能とされていても、振り込みの案内しか来ない、といったものは多く確認されています。また、支払い先が個人名になっている場合も、要確認です。

EC事業を提供している企業様においては、自社サイトの偽サイトがある可能性を知っていただければと思います。偽サイトで購入した顧客からの問い合わせが自社のサイトの連絡先に入り、発覚する事例もあります。偽サイトに騙されないためにも、ぜひ社内外で注意喚起を促していただきたいと思います。

筆者:松丸 恵子
エンゲージメントリードチーム所属。分かりやすく、読みやすく、ためになる、をモットーに執筆中。

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